エアコン掃除の頻度はどのくらい?箇所別の目安と自分でできるお手入れ法
エアコン掃除は必要だとわかっていても、「どのくらいの頻度で掃除すればいいの?」「自分でできる範囲はどこまで?」と迷う人は多いのではないでしょうか。
この記事では、フィルターや室外機など箇所別の掃除頻度の目安や、自分でできるお手入れ方法を詳しく解説します。
エアコンを清潔に保ち、カビやにおいを防ぎながら快適に使いたい人はぜひ参考にしてください。
目次
エアコン掃除は「箇所」によって頻度が大きく異なる

エアコン掃除は、フィルターや吹き出し口など自分で掃除できる部分もあれば、内部(熱交換器・送風ファン・ドレンパン)は業者への依頼が推奨されます。
箇所によって掃除の担い手や汚れやすさが異なるため、適切な掃除頻度も変わります。
まずは、どの部分を誰がどのくらいの頻度で掃除するのか、全体像を確認しておきましょう。
掃除箇所
担当
推奨頻度
特徴
フィルター
自分で可能
1~2週間に1回
ホコリの蓄積が早く優先度が高い
本体カバー・吹き出し口
自分で可能
2週間に1回(フィルター掃除と同タイミング)
拭き掃除で対応できる
室外機
自分で可能(外側のみ)
年1〜2回(冷暖房シーズン前)
内部は業者に依頼
内部(熱交換器・ファン・ドレンパン)
プロに依頼
年1〜2回
自己対処は故障リスクがあり専門技術が必要
掃除頻度は取扱説明書の内容を基本としながら、リビングなど長時間使用するエアコンは、より短い間隔で掃除を行うと清潔な状態を保ちやすくなります。
フィルターの掃除頻度の目安
フィルター掃除の頻度は、1〜2週間に1回が目安です。
フィルターは室内の空気を取り込む際にホコリを受け止めるため、エアコンの中でもとくに汚れがたまりやすい部分です。
一方で、株式会社ミツモアが実施した調査では、自分でエアコンを掃除する頻度は「半年に1回」が40.1%で最も多く、一般的な推奨頻度より少ない傾向が見られました。
参考:PR TIMES|株式会社ミツモア 『ミツモアが、一般家庭のエアコンクリーニングの実態を調査。自分で掃除する頻度は「半年に1回」が最多、プロへの依頼は「2年に1回」が最多に』
この背景には、掃除の手間や必要性を感じにくいことなどが考えられます。
しかし、フィルターにたまったホコリはカビの栄養源になりやすく、放置すると内部の熱交換器や送風ファンの汚れにつながる場合があります。快適に使い続けるためにも、1~2週間に1回を目安に定期的な掃除を心がけましょう。
本体カバー・吹き出し口の掃除頻度の目安
本体カバーや吹き出し口は、2週間に1回が目安です。フィルター掃除とあわせて拭き掃除を行うと、効率よくお手入れできます。
感電や故障を防ぐため、掃除を行う際は必ず電源プラグを抜いてから作業を始めましょう。
また、ルーバーやカバーの分解は故障や事故につながるおそれがあります。自分で掃除を行う場合は、見える範囲の拭き掃除にとどめることが大切です。
室外機の掃除頻度と自分でできる手入れの範囲
室外機は屋外での使用を前提に設計されているため、掃除頻度は年1〜2回が目安です。冷房前の5〜6月頃と、暖房前の10〜11月頃に掃除するとよいでしょう。
室外機の奥に入り込んだゴミを無理に取り除こうとすると、内部の部品を傷めるおそれがあります。自分で掃除する場合は、手の届く範囲のお手入れにとどめるのが安心です。内部の汚れが気になる場合は、専門業者に相談しましょう。
室外機の外側の簡単なお手入れは自分でもできます。次のポイントを定期的に確認してみてください。
- 本体外側の水拭き
- 周囲の枯れ葉や砂ぼこりの除去
- 虫の巣や小石の除去
- ドレンホース先端の詰まり確認
- 室外機の周囲20cm以内にモノを置かない
室外機まわりの風通しを確保すると、エアコン本来の性能を発揮しやすくなります。
住環境・使用状況別に見る掃除頻度の調整基準

同じエアコンでも、設置場所や家族構成、使用時間によって汚れ方は変わります。
エアコン掃除の頻度は、取扱説明書にある標準的な目安だけでなく、住環境や使い方にあわせて調整しましょう。
ここでは、掃除頻度を標準より上げたほうがよいケースと、標準的な頻度を目安にできるケースを紹介します。
掃除頻度を標準より上げるべきケース
次のような環境では、フィルターや内部に汚れがたまりやすいため、標準的な掃除頻度よりこまめなお手入れがおすすめです。
-
キッチン近くに設置している場合
調理中に発生する油煙がフィルターや内部に付着しやすいです。油分は接着剤のような役割を果たしホコリを引き寄せるため、汚れが蓄積します。 -
室内でペットを飼っている場合
ペットの抜け毛やフケ、におい成分を含む空気がエアコンに吸い込まれるため、換気が十分でないと空気がこもりやすくなり、雑菌が増えやすい環境になります。 -
室内に喫煙者がいる場合
たばこの煙に含まれるヤニがフィルターや内部に付着しやすいです。使用を続けると、運転時にたばこ臭が部屋全体に広がる原因になります。
上記のケースでは、フィルター掃除を週1回に増やすなど、標準より短いサイクルでお手入れを行うと快適な状態を保ちやすいです。
一人暮らしや短時間稼働の場合の掃除頻度の目安
一人暮らしや日中不在が多いご家庭、就寝時のみ使用する寝室のエアコンは、汚れの蓄積ペースが比較的ゆるやかです。その場合、フィルター掃除は月1〜2回、業者による内部クリーニングは2年に1回が目安です。
ただし、使用時間が短いからといって、まったく汚れないわけではありません。
冷房や除湿を使用しない期間でも内部には湿気が残りやすく、カビが発生することも。オフシーズンも定期的に送風運転や動作確認を行い、内部に湿気をため込まないようにしましょう。
自分でできるエアコン掃除の具体的な手順

自分でできるエアコン掃除は、フィルター、本体カバー・吹き出し口、室外機の外側までが基本です。
市販のエアコン洗浄スプレーを内部に使用すると、洗剤が残ってカビの原因になったり、電装部品の故障につながったりするおそれがあるためおすすめできません。
ここでは、自分でできる範囲の掃除方法と注意点を紹介します。
フィルター掃除の正しい手順と注意点
フィルター掃除は、正しい向きと順番で行うのがポイントです。
-
片方ずつそっとフィルターを取り外す
エアコンの電源を切り、カバーを開けてフィルターを両手で支えながら外します。ホコリが舞い上がらないよう、ゆっくり扱いましょう。 -
表側から掃除機でホコリを吸い取る
フィルターの表側(ホコリが付いている面)から掃除機をかけます。裏側から吸うと、ホコリがフィルターの目に詰まりやすくなります。 - 裏側からシャワーで洗い流す
浴室などで、フィルターの裏側からシャワーをかけてホコリを洗い流します。 - 油汚れがある場合は中性洗剤で洗う
水で薄めた中性洗剤とやわらかいブラシを使い、フィルターを傷付けないようやさしく洗います。 - しっかり乾燥させてから取り付ける
タオルでフィルターの水分を拭き取り、風通しのよい日陰でよく乾燥させます。濡れたまま取り付けるとカビの原因になります。
掃除機は表側から、シャワーは裏側から行うのがポイントです。向きが逆になるため、間違えないよう注意しましょう。
吹き出し口・本体カバーの拭き掃除の手順と注意点
吹き出し口や本体カバーは、ご家庭でも比較的掃除しやすい部分です。
ただし、感電や故障を防ぐため、正しい手順で行いましょう。
- 作業前に必ず電源プラグを抜く
感電や故障を防ぐため、作業前に必ず電源プラグをコンセントから抜きます。 - 床にビニールシートを敷く
ホコリや汚れが落ちても掃除しやすいよう、床を保護しておきます。 - ホコリを取り除く
ハンディモップや乾いた布で、ルーバーや吹き出し口のホコリをやさしく拭き取ります。 - 汚れが目立つ場合は中性洗剤で拭く
中性洗剤を薄めた水で布を湿らせて汚れを拭き取り、水拭きと乾拭きで仕上げます。
ルーバーやカバーの分解は、故障や事故につながるおそれがあります。掃除は見えている範囲にとどめ、内部には手を入れないようにしましょう。
フィルター掃除をしてもカビが発生する理由と内部の実態

フィルターを定期的に掃除していても、エアコン内部にカビが発生する場合があります。
冷房や除湿の運転中に発生する結露によって内部の湿度が高くなり、ホコリと組み合わさるとカビが繁殖しやすい環境になるためです。
とくにドレンパンや送風ファン、熱交換器(アルミフィン)はカビが発生しやすいものの、カビが広がっていても気づきにくく、自分での対応も難しいため、定期的な確認が大切です。
ここでは、エアコン内部でカビが発生する仕組みや、カビが発生した際に見られるサインについて解説します。
カビが発生しているかどうかを確認するサイン
内部のカビは外から見えにくい部分ですが、いくつかのサインを目安に状態を確認できます。
次のような症状が見られる場合は、内部にカビが発生している可能性があります。
- 運転中に酸っぱいにおいやカビ臭、生乾きのようなにおいがする
- 吹き出し口や送風ファンに黒い点々のような汚れが見える(ライトを当てて吹き出し口の奥をのぞくと確認しやすい)
- フィルターを外した際、アルミフィン部分にホコリや汚れの蓄積が見える
- 以前と比べて、同じ温度設定でも冷え方や暖まり方が弱くなったと感じる
これらは、内部にホコリやカビが付着し、風の通りが悪くなっているサインの一例です。
カビが広がった状態で使い続けると、においの原因になるだけでなく、冷暖房効率の低下にもつながります。カビが確認できた場合は、掃除頻度にかかわらず、業者によるエアコンクリーニングを検討しましょう。
お掃除機能付きエアコンでも掃除が必要な理由
お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリを自動でダストボックスに集める機能があり、掃除が不要と思われがちです。
しかし、自動清掃機能で取り除けるのは、フィルター表面のホコリが中心です。熱交換器(アルミフィン)や送風ファン、ドレンパンに付着した汚れは自動清掃の対象外で、時間とともにホコリやカビが蓄積します。
お掃除機能付きエアコンは機種によって内部の密閉度が高い構造なため、湿気がこもりカビが繁殖する環境になりやすいです。標準タイプのエアコンと同様に、定期的な業者による内部クリーニングを検討しましょう。
ダストボックスもホコリがたまると清掃機能の効果が十分に発揮されにくくなるため、定期的なお手入れをしてください。
エアコンの掃除頻度を必要以上に増やさないための工夫

エアコンは使い方や室内環境を工夫すると、内部の汚れや湿気がたまりにくくなります。
汚れにくい状態を維持して、日々のお手入れや内部クリーニングの負担も減らせたら嬉しいですよね。
ここでは、エアコンを清潔に保つために取り入れたい予防のポイントを紹介します。
冷房・除湿使用後の送風乾燥でカビ繁殖を抑える
冷房や除湿の運転中は、エアコン内部で結露が発生し、水分がたまりやすくなります。
内部に湿気が残るとカビが繁殖しやすくなるため、運転後は送風運転を1時間程度行い、内部に残った結露を乾燥させるのがおすすめです。タイマー機能を活用して、自動で電源が切れるように設定しておくと無理なく続けられます。
また、内部クリーン機能を搭載した機種であれば、機能を有効にしておけば自動的に内部を乾燥できるため送風運転を別で行う必要はありません。
冷暖房を使わないシーズンも、月1回を目安に送風運転する習慣を付けると、次のシーズンのカビ臭対策につながります。
室内の換気・清掃でエアコンへの汚れ流入を減らす
エアコンは部屋の空気を吸い込みながら運転するため、ホコリや生活臭、ペットの毛なども一緒に吸い込んでいます。エアコン内部の汚れをおさえるには、本体の掃除だけでなく、部屋の空気をきれいに保つ工夫も欠かせません。
日常生活では、次のような対策を取り入れてみてください。
- 窓を開けて定期的に換気し、ホコリやにおいを室外へ逃がす
- 掃除機やフローリングワイパーで床のホコリをこまめに取り除く
- 壁や家具の表面も定期的に拭き掃除を行う
- エアコン周辺にモノを置かず、空気の流れを妨げないようにする
- ラグやカーテンなど布製品のお手入れを定期的に行う
室内のホコリが減るほど、エアコンが吸い込む汚れの量も少なくなります。
日頃の換気や掃除を習慣化すれば、フィルターや内部の汚れがたまりにくくなり、掃除の負担軽減にもつながるでしょう。
自分では届きにくいエアコン内部の掃除は東邦ガスのエアコンクリーニングにお任せ
エアコンは、フィルターなど自分で掃除できる部分がある一方で、送風ファンや熱交換器(アルミフィン)など、自分では掃除しにくい部分もあります。吹き出し口の黒い汚れやカビ臭が気になる場合はもちろん、年1〜2回を目安に内部クリーニングを取り入れると、清潔な空気環境を維持しやすくなります。
東邦ガスのエアコンクリーニングでは、送風ファンや熱交換器(アルミフィン)、ドレンパンなど、自分では掃除しにくい部分まで高圧洗浄で丁寧に洗浄します。
エアコン内部までしっかりきれいにしたいと考える人は、東邦ガスのエアコンクリーニングへお気軽にご相談ください。

監修:ハウスクリーニングプラットフォーム「YOURMYSTAR」